奈川県漢詩連盟        

        一緒に漢詩を作り、漢詩を楽しみませんか      
             あなたは アクセスカウンター 人目のお客様です

   
 神奈川県漢詩連盟
とは
 連盟からのお知らせ 開催行事  漢詩初心者入門講座
 H30年度生募集開始
 エッセイ:漢詩と私
高津有二さん
 漢詩募集中の漢詩大会
トピックス
中国語による上の詩の朗読朗読
金港こんにゃく問答
漢詩初お目見え
(初心者用作詩講座)
開催中の講座の紹介
漢詩サークル
 会員からの寄稿  
特別寄稿
会員の作品
柴本信子さん
フォト&漢詩
講演会
漢詩鑑賞
会報:漢詩神奈川 
詩作り参考書の紹介
漢詩作りに有用なサイト
入会案内と申込
お問合せ 
リンク
鈴木栄次氏画


  上の漢詩鑑賞

以前の漢詩鑑賞は「漢詩鑑賞」欄に掲載されています       


    【通釈】 起句 赤々と炭の燃えさかる火鉢に、ありったけの炭をくべ、衣服を着込み、
        承句 一杯の酒を含めば、体中がぼうっとなる程暖かい。
        転句 世間の人は、霜の降りた後の寒さはどうしようもないと言うが、
       結句 春がもう甕の中にあるのを彼等は知らないのだ。

    【語釈】 
苦寒  寒さに苦しむ。

       添盡  ありったけのものを添える。

       紅爐  あかあかと燃える火鉢。

       着盡  いっぱいに着込む。

       一杯  一杯の酒。

       痴   狂う。正気でない情況。

       無奈  いかんともする無し。どうしようもない。

       甕   酒を入れるかめ。

       渠   かれ。彼。

      

    【押韻】 平声、微韻、衣。支韻、痴、知。通韻。

    【解説】 楊萬里(1127-1206)は南宋の詩人。
       紹興二十四年(1154)の進士。官途につき、地方、中央の官職を歴任した。その性
       格は剛直であったとされるが、多くの庶民的な詩を遺し、陸游・范成大と並び南宋
       三大詩人に挙げられている。 この詩は、三連作の第二首。苦寒と題しながら、寒に
       苦しむ表現を用いず、むしろ春を待つ冬の生活を楽しんでいるかのような作品となっ
       ている。
      その発想の面白さに読む人の心もなごまされる佳作です。
                                      (玉井幸久)