奈川県漢詩連盟         

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 6月21日(水)に神奈川県近代文学館で当連盟の平成29年度総会が開催されました。また総会後は全日本漢詩連盟の石川忠久先生の特別講演の講演も行なわれました。特別講演はこのホームページでもトピックスの中で聴講できます。
   
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トピックス      畫睡鴨 黃庭堅

   山雞照影空自愛

   孤鸞舞鏡不作雙

   天下眞成長會合

   兩鳧相倚睡秋江

   (PCにない旧字は常用漢字を
   用いています)

    


      

      画睡(がすい)(おう)  黄庭(こうてい)(けん)

    山雞(さんけい)(かげ)()らして(むな)しく自愛(じあい)

    孤鸞(こらん)(かがみ)()いて(そう)()さず

    天下(てんか)(しん)(せい)(なが)会合(かいごう)するは

    両鳧(りょうふ)()()りて(しゅう)(こう)(ねむ)

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牛山香流氏画


  上の漢詩鑑賞

以前の漢詩鑑賞は「漢詩鑑賞」欄に掲載されています       


    【通釈】 起句 山雞(やまどり)は、ただ自分の美しさを愛するばかりで死んでしまい
        承句 
つれあいを失った鸞は、鏡に写った自分の姿を相手と思い舞ったが、
          つがいにはなれなかった。

        転句 
この世の中で本当に仲良く、いつまでも連れあっているのは
       結句 秋の川べりで、寄り合って睡っているつがいの鴨だけだ。

    【語釈】 
畫睡鴨 睡っている鴨を画いた絵。一書には単に睡鴨と又別の書には題畫睡鴨となって

           いる。

       山雞  やまどり。

              起句は、晋の張華の撰した[博物志]に「山雞美毛有り、自らその色を愛し、

           終日水に映じ、目眩みて
則ち溺死す」とあるのをふまえる。

       照影  かげ(姿)を映す。又映ったかげ。

       自愛  みずからその身を愛する。

                                  自分の利ばかりを計る。

       孤鸞  つれあいを失った鸞。鸞は鳳凰の一種。

           承句は、つがいを失った鸞が鏡を見て、自分の姿を慕って一夜中悲鳴して

           死んだという古語に基く。

       雙   つがい。

       天下  世の中。世界中。

       眞成  まことに。

       會合  会う。集り合う。連れ合う。

       兩鳧  二羽の鴨。


    【押韻】
平声、江韻、雙、江

       起句、承句を対句とし、起句は踏み落とし。


    【解説】 
黄庭堅(1045-1105)は北宋、江西の人。字は魯直、山谷道人と号した。

       二十三歳で科挙に及第して官途についた。後、蘇軾門下に入り、蘇門四学士の

       一人となった。

       蘇軾の旧党に属したため、しばしば左遷のうき目に遇った。

       この詩は、江辺に寄りそって睡る、一つがいの鴨の絵を見て詠じたもので、

       至福は平凡の中にこそある、という寓意をこめ、
今日なお新鮮さを失わない

       美しい作品です。

                                 以上

                                (玉井幸久)