奈川県漢詩連盟        

        一緒に漢詩を作り、漢詩を楽しみませんか      
             あなたは アクセスカウンター 人目のお客様です

石川忠久先生による特別講演会
5月30日(水)午後3時より横浜市の神奈川近代文学館において全日本漢詩連盟会長石川忠久先生による特別講演
「白楽天の詩と人生」があります。この特別講演は会員以外の一般の方も聴講できますのでご友人をお誘いの上是非
ご出席ください(入場料無料)。詳細は開催行事欄をご覧ください。


   
 神奈川県漢詩連盟
とは
 連盟からのお知らせ 開催行事  漢詩初心者入門講座
 H30年度生募集中
 エッセイ:漢詩と私
中島龍一さん
 漢詩募集中の漢詩大会
トピックス
中国語による上の詩の朗読朗読
金港こんにゃく問答
漢詩初お目見え
(初心者用作詩講座)
開催中の講座の紹介
漢詩サークル
 会員からの寄稿
大森冽子さん
特別寄稿
会員の作品
柴本信子さん
フォト&漢詩
講演会
漢詩鑑賞
会報:漢詩神奈川 
詩作り参考書の紹介
漢詩作りに有用な
サイト

入会案内と申込
お問合せ 
リンク
鈴木栄次氏画
 

  上の漢詩鑑賞

以前の漢詩鑑賞は「漢詩鑑賞」欄に掲載されています


    【通釈】 起句 びっしりと密に播かれた苗代の苗をとり、まばらに植えてゆけば、田は一面緑の絨毯の
          ようである。
        承句 田植えを終えたばかりの苗の列の間は、浅く清らかな水が満ち細かな水紋がゆれている。
        転句 誰が知っているだろう、このか細くただ青々とした苗の中に、
       結句 秋の豊作を喜ぶ鼓腹撃壊の声が潜んでいることを。

    【語釈】 
插秧  田植え。

       種   たねをまく。この場合は苗代に播かれた状態をいう。

       綠毯  緑の絨毯。

       行間  植えられた稲の列の間。

       穀紋  しわのような模様。穀はちりめん(縮緬)

       豐年  作物が豊かに実った年。又豊かなみのり。

       擊壞  鼓腹撃壊。農民が腹づつみを打ち、大地を踏みならして太平無事を楽しむさまをいう。

          (古の堯帝の故事)


    【押韻】
平声、庚韻。平、生、聲

    【解説】  范成大(1126-1193)は南宋の有能な愛国政治家であり、また詩人としても楊万里、陸游と
       並び南宋三大詩人の一人とされる。
       晩年は郷里蘇州に隠居し、江南の農民の暮らしぶりを詠じた連作「四季田園雑興」六十首を
       作った。
       本欄では、平成25年11月「冬日田園雑興」を、また平成26年10月「秋日田園雑興」を
       鑑賞した(トップページの左欄の「漢詩鑑賞」に掲載してます)。
       今回の詩「插秧」も田園を題材とし、田植を終えたばかりの稲田のか細い苗の中に、秋の豊作
       を喜ぶ農民の声を聞くという、田園詩人范成大ならではの、農民に対する暖かい愛情のこもっ
       た清らかな作品です。
                                      (玉井幸久)