トピックス

平成29年度の開催行事の写真と動画


 

 
 

 ●平成30年度神奈川県漢詩連盟総会・懇親会・石川忠久先生特別講演

  平成30年度神奈川県漢詩連盟総会・懇親会・石川忠久先生特別講演会が5月30日開催されました。総会は約70名の出席者があり、29年度活動報告と30年度の活動予定、決算と予算案、規約改正、人事案などが審議され、満場一致で承認された。懇親会は40名が出席し、スピーチや吟詠など和やかな懇親会であった。
 午後3時からから行われた石川忠久先生の講演「白楽天の詩と人生」は約200名の聴講者があり、その大半は会員外の一般の方で盛会であった。なお、先生の講演はプリントをダウンロードして、下のボタンを押して聴講してください。

    


総会


懇親会
 

講演する石川先生
 



講演使用プリント







石川先生の講演
 
 
 ●平成30年度初心者入門講座始まる

  
今年度の初心者入門講座が横浜市の神奈川近代文学館で受講生22名を迎え4月20日より開始された。初回は漢詩鑑賞、漢詩の基礎についての講義が行われ、25日の2回目は漢詩鑑賞、漢詩の作り方の講義、および寺小屋方式による少人数グループで、七言で1句または2句の実作を指導が行なわれた。講座は5回行われ、6月6日の最終回では各自が作った七言絶句の発表と講評が行われる。

  
 

講座風景

 

少人数指導


 ●第5回サークル交流会開催さる

  第5回サークル交流会が平成29年3月29日午後1時半より5時まで横浜の近代文学館で開催され、約80余名の会員が参加しました。先ず神奈川県漢詩連盟の初心者入門講座と漢詩講座の修了生で結成された13の漢詩勉強会サークルの紹介が各サークル代表者から報告され、各サークルがどのような活動をしているかを互いに知ることが出来ました。次いで各サークルから選出されたバトラーにより、各サークルから提出された「西郊日暮」の詠題詩に対する叱正が活発に行われました。その後全日本漢詩連盟評議員河野光世先生による同じ提出詩に対しての詳しい叱正が行われ、先生は詠題詩作りをしなさいと強調されていました。その後短時間ですが東京都漢詩連盟会長の窪寺貫道先生から、総括として各サークルに対し作詩の際は辞書をよく読み、また起承転結をよく考えてくださいとのお言葉がありました。5時半から7時半までは懇親会が会場近くのホテル,KKRポートヒル横浜で開催され、55名が参加して各サークル会員と交流と漢詩バトルや河野先生のバトル詩に対する叱正などを話題にして和やかに宴会が催され、盛会のうちに終了しました。
 

バトラーによる各サークル詩の叱正


河野光世先生による各サークル詩の叱正
 
 

窪寺貫道先生による叱正総括



 サークル交流会懇親会

 


河野先生の叱正録音

 

バトル詩稿

 
 ●初心者入門講座11期の修了生のサークル「詩林会」誕生

 平成29年度漢詩初心者入門講座修了の第11期生サークル「詩林会」が発足しました。
今年度の入門講座は、神漢連創立十周年記念式典が挙行されたことで、例年よりも開催時期が遅く、サークルの発足も遅れていましたが、12月13日、第一回定例会を開催し、ようやくサークル活動をスタートすることができました。

 「詩林会」は中島龍一先生・飯島敏雄先生に指導・助言を仰ぎ、また参加人数は10名(男6名・女4名)のサークルです。

名称の「詩林会」は、漢「詩」の仲間が多く集まっている所(「林」)を意味しています。
 サークルの名称が決まり、活動もスタートしましたが、まだまだ初心者ばかりの「詩林会」です。

今後は両先生の下、「詩林会」の名に恥じないよう、作詩力の向上と漢詩の知識の習得に努めるとともに、神漢連の各先輩サークルに一日でも早く追いつくため、研鑽を積んで参ります。

 神漢連会員の皆様には、「詩林会」への叱咤激励をどうぞよろしくお願いいたします。




詩林会の集合写真 
●平成29年度全日本および他地区漢詩大会出当連盟の会員は大活躍しました。
 
各大会での受賞者とその作品は次の通りです。 
 
 
 
 
 
 
 
市川桃子先生講演会
  ー蓮の花の運命ー

 
平成29年12月6日(水)神奈川近代文学館に於いて、明海大学名誉教授の市川桃子先生による「蓮の花の運命」という題の講演会が開催された。会場は80名を越す来場者で盛会であった。蓮に関する詩30首を紹介され、休憩やミニ知識をはさみ巧みなプロジェクター操作によって楽しく有意義な2時間でした。
講演は下の左側の△ボタンをクリックすれば聴講できます。またこの講演で使われたプリントは右下の「ダウンロード」ボタンをクリックすれば見ることができます。


   
 

市川先生の講義




講義プリント

 
 中国江南漢詩ツアー
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交流会・講演会・観光

  今回のツアーは住田・古田両先生を筆頭に、九詩期会の他に好文会、八起会、十期会からも参加を得て総勢は13名。昨年の10月25日出発、30日帰国。漢詩のふるさとを訪ねるだけでなく、現地の漢詩愛好者と交流をしようという大きな目的があった。
 交流会は旅の3日目、世界遺産「蘇州古典園林」の一つである蘇州最古の庭園「滄浪亭」の一室で「滄浪詩社蘇州詩詞協会」との間に行われた。

 蘇州大学教授で昆劇の研究家である周秦滄浪詩社長と住田先生の挨拶及び相互の紹介からはじまって、十期会の中野さんの依頼により「前赤壁の賦」が中国語で朗詠されると、周秦氏はじめ、魏嘉瓉前詩社長など詩社の皆さんの朗詠が次々続いた。民謡のように音楽的で、そのうえみなさん美声でよく声が通る。感動的で、当方は住田先生が詩吟を披露された後は、出番を失うくらいだった。

 そして書家の王淵青氏の書、画家の顧逸氏の画の席上揮毫があり、これには九詩期会の牛山さんが書を席上揮毫して応えた。和気あいあいの楽しい交歓会で、このあと昼食も近くの蘇州料理店で一緒に楽しんだ。

  交流会の様子を古田先生は、次のように詠まれた。


   滄浪亭中日詩社交流会     古田光子

  姑蘇訪到度秋風 姑蘇(こそ)訪ね到れば秋風度る

  古雅江亭和気充 古雅の江亭 和気充ちたり

  中日騒人親睦會 中日の騒人 親睦の会

  吟詩揮筆興無窮 詩を吟じ筆を揮いて興窮り無し


蘇州大学の呉雨平教授の講演会は「同化と異化―日本漢詩と中国古典詩歌伝統」と題して大学の教室で行われた。教授は、中国の漢詩では「志」を表すが、日本では「心」を表す。日本人は漢詩を「摂取醇化」して中国人の感性にはない独特の感情を表す「和臭」の漢詩を発展させたと話された。初心者の和臭ではなく、中国の漢詩とはまたひと味違う別の漢詩になっているという意味である。

講演終了後、住田先生が教室の黒板に次の詩を発表されると、教授以下中国人の学生も感心しきりであった。

   蘇州丁酉重陽         住田笛雄

  逆旅庭前蘇國秋 逆旅の庭前 蘇国の秋

    清光仰視獨閑遊 清光仰ぎ視て 独り閑遊

  重陽佳夜半天月 重陽の佳()() 半天の月

  遙憶故園君見不 遙かに故園を憶う 君見るや不(いな)

観光では上海の豫園や杭州の霊隠寺、西湖、水郷の烏鎮などを訪ね、寒山寺では八起会の長岡さんの指揮の下、詩碑の前で全員で「楓橋夜泊」を吟詠して中国人観光客の注目を浴びた。

 
 ●研修会

 恒例の研修会が近代文学館において、11月8日、14日の2回にわたり行われた。参加者はそれぞれ15名で
 活発な討論がなされました。

  作者の名前を伏せた自由詩に、投票をしたうえで得点を集計して順位を決め、討論をおこない、最後に作者の
 名前を明らかにして、作者の意見を聞いて再び議論を深めました。一組の1位は横溝比呂美さんで9票、二組は
 三村会長で11票でした。

  得票の多い人、少なかったが敢闘賞など役員を外して三村会長から賞品(漢詩の本)を渡されました。以下に
 優秀作品を紹介します。

     

秋日寫懷    秋日(おもい)を写す     横溝比呂美

霜染風林秋色誇 霜は風林を染めて 秋色誇り

一江景物借蘆花 (いっ)(こう)の景物 蘆花を()

釣童歸路斜陽裏 (ちょう)(どう) 帰路 斜陽の(うち)

形影相依野徑賖 形影 相依(あいよ) 野径(はるか)なり


家の近くの川辺は、子供達の恰好の遊び場だった。遥か上流は渓流釣が盛んで、そのおこぼれの山女魚や鮎を釣りたいと競って釣り糸を垂れていた。日が傾き始めると母親の声が聞こえたかのように家路につく。夕日に色濃く染まった影と寄り添い、野道を帰って行く。閑かになった河原は蘆の葉擦れがさらさらと清らかな流れのような音をたてていた。
 忘れてしまいそうな私の心象風景を紙に写したいと考えた。不備な箇所も多々在ろうが思いがけなく一等賞を戴いた。感謝。感謝

高秋采松蕈   高秋松蕈(しょうじん)()る  松本征儀

老宿朝來巡圃園 老宿 朝来 圃園を巡り

収藏尤物不勝繁 尤物(ゆうぶつ)の収蔵 (はん)に勝えず

庭前賈客競同列 庭前の賈客(こかく) 同列を競う

分別芳香滿竹門 分別(ぶんべつ) 芳香 竹門に満つ

 

研修会は、活発な意見が出て、有意義な中身の濃い場となった。 要点を以下に纏めた。

◎詩題と詩の内容対応が不十分。これは、売炭翁などの例を参考にして練りなおしたい。

◎起句の圃園は、より適切な詩語を択ぶか、表現を変える。

◎轉句の競同列は、分かり難い。対案として、競拍賣を検討したい。

◎結句中の分別は、仕訳の意で使ったが、分類などの類語も検討したい。

 


 ●横須賀記念艦「三笠」見学吟行会
 平成29年9月27日、初秋の気配漂う三笠公園で、記念艦「三笠」を見学し、恒例の吟行会が行われた。日露戦争での足跡を、ビデオ、保存会の関係者の解説と併せ、つぶさに見学。28名の参加者での懇親会、柏梁体披露では、石川先生の鮮やかな全句配列と懇切かつ諧謔溢れるご批評に加え、「全体に上々の出来栄え」との講評をいただきました。参加者全員の自作コメントもあり、楽しくも有意義な研鑽の時を過ごし、盛会裏に次回再会を約しました。
 なお今回参加できなかった方は来年度も場所を変えて吟行会が開催されますので是非ご参加ください。

 吟行会の様子
 

吟行会全員写真

 

三笠記念艦全景

 

三笠甲板にて


 
東郷平八郎元帥と一緒

 

昼食と伯梁体の会場

 

石川先生による伯梁体の講評

 
  13番目の漢詩サークルが誕生
 
平成29年度の初心者入門講座の修了生により、13番目の漢詩サークルが会員10名で結成され、12月の第2水曜日、13日に初回の勉強会が開始されることになりました。

 


  田原副会長を悼む
                   ありがとう、田原健一さん

            神漢連前会長  岡崎満義

 神漢連設立以来、事務局長、副会長として屋台骨を支えてきてくれた田原健一さんが6月16日、左腎細胞ガンで亡くなられた。享年81歳。田原さんの最大の功績は故・中山清前会長と組んで初心者入門講座を開き、後に石川忠久全漢連会長から「可看金河新方式」と称された少人数学習の〝寺子屋方式″を実現したことだと思う。このかゆいところに手が届くアフタアケアのよさで、初心者講座の中途脱落者は殆どなくなった。十年続く初心者講座の中から、毎年次々に人材が育ち。神漢連の活動の中核となっている。強い信念を持つ硬骨漢だったが、何とも言えない愛嬌があった。いつまでも心の中に少年・田原健一が生きているように思っていた。

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神漢連の更なる発展の為に使ってほしいという故田原副会長ご生前の遺志だとご遺族から多額のご寄付を頂戴した。故人のお気持ちを尊重し、このお金は一般会計から独立させて「田原基金」として有効に活用させていただく事とする。活用対象等の詳細は今後決める予定である。

        (会長 三村公二)

                                 

当連盟の住田笛雄相談役から追悼の詩が寄せられました。

    哀悼田原健一先生  田原健一先生を哀悼する  住田篪軒

   毎聽淸聲響滿堂 (つね)に聴く清声 満堂に響くを

   詩心熱説自悠揚 詩心熱く説いて (おのず)から悠揚たり

   于嗟突忽仙遊去 于嗟(ああ)突忽 仙遊して去られんとは

   靜夜空望冷月光 静夜空しく望む 月光の冷やかなるを